依頼者情報と面談

精子提供バンク 東京関東
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 「精子提供バンク 東京関東」のドナー及びメンバーは、依頼者さんに関する次のことを他言いたしません。

  • 精子提供をご依頼したこと
  • 個人情報
  • メールの送受信
  • お会いしたこと
  • その他、知り得た事

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 また、体験談などの紹介に際しても、ご許可を頂いた部分のみに必ずとどめます。

 日本国内外でのプライバシーを、厳守しております。

依頼者の必須提示書類

精子提供バンク 東京関東

  では、面談で依頼者さんに提示いただく書類を、お話しいたします。

 

依頼女性の健康保険証

 依頼女性の健康保険証の提示に基づき、「就業している女性」に限って精子提供しています。

 または、旦那さま等の扶養家族として認められ、健康保険証が発行されている場合も、精子提供可能です。

 この確認は、お子さんの健やかな発育を保証するために重視されています。

 

 面談当日、提供者が精子提供に同意する前の1分間ほど、依頼女性の保険証を提示いただきます。

 その際に、記された生年月日からご年齢も確かめさせていただいています。

 もし、健康保険証を持っていても提示しかねる方は、初回お問い合わせ時にそのご事情をお申し出ください。

 なお、写しの提出は不要です。

 

 その提示については、依頼者さんの安全意識を尊重しています。

 そのため、面談で精子提供者からの証明書類をご覧になってから、精子受取りをご希望ならご提示ください。

​​ 例えば、ドナー運転免許証で顔立ち・氏名などをご確認できます。また、ドナー健康保険証で勤め先もご確認できます。

 さらに、ドナー源泉徴収票で、非営利精子提供を5年・10年と続けられる年収であることも、ご確認できます。第2子・第3子と続けて、同じ精子提供者から精液を受け取れます。

​ 

​精子提供しかねる場合

 次の場合は、短くとも妊活・妊娠中に禁煙又は減煙してください。 

  • ご夫婦が、毎日喫煙している場合――この場合は、面談・精子提供日にドナー最寄り駅へ来られる方に限り、受け付けております。
  • 片親が、毎日喫煙している場合
  • 独身女性が、毎日喫煙している場合

  

 また、母子リスクが明らかに高い太り過ぎ・痩せ過ぎの方へは、精子提供しかねる場合がございます。

 その目安は、定期健康診断で通院を求められるかどうかです。

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 一方、職歴によりご依頼する資格がなくなることはありません。

 この点、ご安心ください。

依頼者の任意提示書類

精子提供バンク 東京関東

 面談当日は、依頼者さんの下記①~⑤の資料を、任意でご提示ください。

 任意提示書類がなくとも、提供は受けられます。

 また、お問い合わせ以降に、任意提示書類をこちらからお求めすることはありません。

 依頼者さんへ、不安を与えないようにしております。

​ 

 ご提示は、お子様を感染症から守るなどの理由から、差し支えない範囲でお願いしています。

 任意提示される場合は、身分証明書など本人確認書類の提示をお願いします。

 その提示によって、真正を確認しています。

 上記の理由から、提示された方を優先してご提供しております。

​ 

 養育のための経済力を示す年収証明書

  • 「源泉徴収票」

 「給料明細」ではなく、年収を示すため「源泉徴収票」が必要になります。

 

 自営業の方や会社給料以外にも収入がある方は次の提示でも構いません。

  • 「確定申告書」
  • 「納税証明書」

 納税証明書は取得が手間となるので、確定申告書の提示をお奨めします。

 

② 各種感染症に係る検査結果報告書

 定期的に検査を行うことを、お勧めします。

 検査対象は、血液・膣分泌物及び子宮頸部擦過物です。

  • B型肝炎   
  • C型肝炎
  • HIV / エイズ  
  • 梅毒   
  • 淋菌(淋病)   
  • クラミジア   
  • トリコモナス   
  • カンジダ
  • HPV(ヒトパピローマウイルス)
    • 高リスク
    • 低リスク
  • 子宮頸がん
  • マイコプラズマ
  • ウレアプラズマ

 

③ 女性の不妊検査報告書は不要 

​ 不妊の定義については、次の引用をお読みください。

不妊とは

 「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
 しかし、女性に排卵がなかったり、子宮内膜症を合併していたり、過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがあったりすると妊娠しにくいことが分かっています。このような場合は、上記の定義を満たさなくても「不妊かもしれない」と考えて検査や治療に踏み切った方が良いこともあります。また、男女とも加齢により妊娠が起こりにくくなることが知られており、治療を先送りすることで成果が下がるリスクを考慮すると、一定期間を待たないですぐに治療したほうが効果的である場合もあります。
 不妊のカップルは約10組に1組と言われていますが、近年、妊娠を考える年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いとも言われています。全く病気とは無縁で病院を訪れることのなかったカップルにとっては、不妊ではないかと考えただけで大きな不安をお持ちになることと思います。まずは健康であることを確認し、人生のプランをたてるために、産婦人科医にご相談ください。

日本産婦人科学会> 不妊症

 

④ 遺伝子検査報告書

 主に、がん遺伝子に異常のないことを示す物です。

 病院で受ける遺伝子検査を、指しています。

 

⑤ 依頼者の素養に関する参考書類

  • 大学卒業証書・証明書
  • 保育士・栄養士など、子育てに役立てたいとお考えの資格証明書
  • 「精子提供バンク 東京関東」の運営に役立てたいとお考えの資格証明書
    • 衛生関係
    • 情報セキュリティ関係
    • 法務関係
    • カウンセリング関係
    • 語学関係
    • その他関係の資格

受付対象などの追記

精子提供バンク 東京関東

2020年5月

 受付対象を整理すると、次のとおりです。

 なお、下記の年齢は受付時点ではなく、精子提供当日を基準とします。​

 

36歳以下――精子提供は13周期分

 「一般的な不妊検査」を受けずとも、精子提供を続けられます。

 なお、多くの産婦人科では、同じ不妊治療を6周期分続けたらステップアップを勧められます。

 

 例えば、次の流れです。

  1. タイミング法(精子提供バンクではシリンジ法) 5周期分
  2. 人工授精 5周期分
  3. 体外受精または顕微授精 3周期分

 

 とはいえ、当精子提供バンクでは、36歳以下でシリンジ法を13周期分続けてもかまいません。

 産婦人科医などの意見を参考にして、ご都合よい受け取り方で精子提供を続けてください。

 多くの方は、シリンジ法1~4周期目で、安産なさっています。

 

37~39歳――精子提供は10周期分

 「10周期分」というのは、一見少なく感じるかもしれません。

 しかし、妊娠率の学会統計によれば、「精子提供をうける周期を増やしても、妊娠率上昇には年齢ごとに限りがある」と示されています。

 ですから、無責任に「何周期でも精子提供可能」とお伝えするのは、良くないでしょう。

 外部の精子提供バンクでそう記されていたとしても、将来において直接または間接に「提供継続のお断り」を受けることとなります。 

 

 そうなるより、「妊娠率上昇には年齢ごとに限りがある」ことを依頼者さんとともに見据え、「期限から逆算すると、今何をするのが望ましいのか」を明らかにする方が良いでしょう。

 のんびりし過ぎると、卵子高齢化や想定外の生殖器症状で、授かるチャンスを失いかねません。

 あせらず・たゆまず、貴重なお時間を活用するお手伝いをさせてください。

 (たゆまず――緊張をゆるめない。油断しない。)

 

 4周期以内に産婦人科で、ほとんどの方が受ける「一般的な不妊検査」を一通りお受け下さい。ただし、内診検査などへの抵抗感が強い場合は、検査ご不要です。

 一般的な検査とは、次のものです。(参考資料  日本生殖医学会・他)

  • 内診・経腟超音波検査
  • 子宮卵管造影検査
  • 血液検査
  • クラジミア検査

 

 また、一般的な検査で疾患が疑われる場合には「特殊な検査」を産婦人科医から勧められます。その結果、不妊原因あるにしても安産見込める場合は、精子提供を続けられます。

 特殊な検査とは、次のものです。

  • 腹腔鏡検査・子宮鏡検査
  • MRI検査

 なお、安産見込みの判断は、通院先の産科医師に委ねます。

 

 例えば、次の流れでも受け取れます。

  • 1~3周期目  シリンジ法
    • 依頼者さんが辞退希望ならいつでも辞退出来ます。
  • 4周期前――検査の結果、「不妊原因あるものの人工授精以上の治療法なら、安産を見込める」と判明したとします。
  • 4~7周期目  人工授精
    • 多くの産婦人科では、タイミング法や人工授精を長くて各6周期分続けても安産しなければ、体外受精以上へのステップアップを勧められます。特に37歳以上でしたら、より少ない周期数で勧められます。
    • なぜなら、妊娠できる限られた期間を有効に使うためです。
    • なお、当精子提供バンクではステップアップについて、依頼者さんに委ねています。
  • 8~10周期目  体外受精または顕微授精

 

40~41歳――精子提供は9周期分   

 お問い合わせ前に産婦人科で、ほとんどの方が受ける「一般的な不妊検査」を一通りお受け下さい。(以下は同上)

 

例えば、次の流れでも受け取れます。

  • お問い合わせ前
    • 検査の結果、「不妊原因はない。まずは、タイミング法でも安産が見込める」と判明したとします。
    • なお、精子提供バンクでは、タイミング法の代わりにシリンジ法でご対応します。
  • 1~3周期目  シリンジ法
    • もし、シリンジ法で安産見込みあるなら、シリンジ法を6周期分続けることもできます。
  • 4~6周期目  人工授精
  • 7周期前――診察の結果、「タイミング法や人工授精は、十分に行った。後は、体外受精以上の治療法なら、安産を見込める」と判明したとします。
  • 7~9周期目  体外受精または顕微授精

 

42歳以上――提供卵子を使う場合のみ、精子を受け取れます。(周期数の制限なし)

 ​41歳以前で精子提供お受け始めた方も、42歳になられたらご自分卵子への精子提供は終わりとなります。

 精子提供バンク東京関東では、42歳時点で「里子・特別養子縁組の支援」による家族づくりの検討会開いている不妊治療院を紹介できます。

 臨床心理士や看護師による司会のもと、不妊治療を終えた経験者の体験談や対話を通じて、ご自分の気持ちを整理なさりたい方は、お申し付けください。

 なお、どの医療機関で治療した人でも参加できます。孤立感を深めがちな患者さんの一助となれれば、うれしいです。

 

経産婦42――精子提供は9周期分

 当精子提供バンクで出産なさった方に限り、次の不妊治療いずれでも、第2子以降のために精子提供受けられます。

  • シリンジ法
  • 人工授精
  • 体外受精
  • 顕微授精

期間限定――現在、「当精子提供バンクで出産」に限らず、第2子以降のために受け取れます。期間終わり次第、このかっこ書きは削除いたします)

 

 その際は、面談後・精子受け取り前に、出産経験証明として次のものをご提示ください。

  • 母子手帳
  • 手帳記載の母がご本人であること示す書類――「氏名・写真付き 身分証明書」 例)運転免許証

​ もし匿名で依頼なさった場合、上記書類の提示はご不要です。

 

2019年12月

 受付対象の女性を、高校卒業以上とします。ただし、やむを得ない事情で卒業できなかった場合は、受け付けます。

​ 例えば、家庭環境や経済――家族が暮らしていくうえでの、収入と支出の状態――などの事情を想定しています。

 その場合は、受付事項の送信時にお申し出ください。

 ​

 高校卒業できた程度に心身が健康であれば、十分です。

 したがって、差し支えあれば卒業校の名称を伏せて、卒業前後のお話を聞かせてもらう形でも構いません。 

 なお、この受付制限は、受け入れ人数を一定にとどめることで、お一人お一人の対応に適切な時間確保するためのものです。

 

​2019年3月

​卵子ドナーをご自分で用意して、なおかつ精子提供者の紹介をご希望の方へ​

  • 卵子提供を用いる場合は、依頼者さんの年齢に上限なくご対応しています。(※ 国内での代理懐胎となる場合、当精子提供バンク内での検討を要します。)
  • ​より正確に言えば、「精子提供バンク 東京関東」では年齢上限を設けず、ご紹介先の産婦人科にて年齢上限が明らかになるとお考え下さい。
  • これまでのところ、最高で50代前半の方が可能でした。
  • また、そうした体外受精が可能な病院についてのご相談も受け付けております。

 

なお、次の場合は「精子提供バンク東京関東」を介した養子縁組をご提案

  • 「卵子提供、精子提供、なおかつ海外での代理母出産」の組み合わせをご希望の場合
  • なぜなら、圧倒的に費用を少なくできるからです。
  • また、提供卵子と代理母の免疫的相性を調整する、時間と費用も全て省けます。

 

養子縁組をご希望の方へ

  • 良質な精子と卵子を用いたお子さんを、ご家庭に迎え入れるためのご相談にも対応しています。
  • その場合、精子ドナーと卵子ドナーの外面・内面を確かめできます。その後に、産みの親としてお選びすることができます。
  • ​ご相談に応じて、法律面を含めて共に検討してゆく体制を整えております。

​ 

​2018年6月​

 40歳前後でしたら、体外受精または顕微授精をお勧めします。

 ​なぜなら、シリンジ法のみを続けると依頼者さんとドナー共に、時間を浪費する恐れが高いからです。

 例えば、一部の病院でシリンジ法が勧められる際は、次の方が対象とされています。

  • 35歳以下で、月経周期が規則的な女性
  • 不妊治療の基本的な検査を、行っている。
  • そして、とくに不妊原因が見つからないカップル。

 シリンジ法のみによって時間を浪費すると、その他の治療なら妊娠できたはずの年齢も過ぎる恐れがあります。

​​​ 

 40歳の時点で生殖補助医療(ART)であっても分娩率が8%未満であることは、ご認識ください。

 一般不妊治療よりも高度な技術の不妊治療を、生殖補助医療(ART)といいます。

 生殖補助医療(ART)には、次の種類があります。

  • 体外受精(C-IVF)
  • 顕微授精(ICSI)
  • 凍結・融解胚の移植

 年齢制限について、詳しくはお問い合わせください。

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